こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。千葉で不動産賃貸業をしています。
ある日、入居者さんから連絡があり「お風呂の湯張りができません!」というクレームがありました。こちら築38年にもなる戸建住宅です。
最初は、給湯器の故障かな?と思ったのですが、給湯器を取り付けたプロパンガス屋さんに見てもらったら「これ、床下で配管から水漏れちゃってるかもしれませんよ」ということで、給湯管をすべて引き直しする大工事になってしまいました。
というわけで今回は、漏水の修理にかかった費用についてブログで記事にしたいと思います。
用語の意味など、わかりやすく解説していきますので、水道工事を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
業者選びと漏水調査方法について
まずは現場調査ですね。最初はプロパンガス屋さんに見てもらいました。
現場調査でわかったこと
ガス屋さんから言われたことは、以下の3つですね。
- お湯の蛇口を閉めても、給湯器の燃焼マークが付く
- 水道を使っていないのに水道メーターがくるくる回る
- 給湯器のお湯のバルブを閉めたら、上記1,2の現象は出ない
水道を使ってないのに水道メーターが回るのは、明らかに給水管のどこかで漏水している証拠ですね。
そして、ポイントは3つ目です。給湯器のお湯のバルブとは、以下のイメージです。
給湯器にはお湯側にバルブが付いていて、ここを回すとお湯だけ止めることができます。
お湯が止まると、漏水の現象が出ないので、確実にお湯側の漏水ということになりますね。
業者選びと漏水調査
さっそく、「○○市 指定給水装置工事事業者」でググって検索しました。片っ端から、水道屋さんに電話をかけて個人宅でも漏水調査&修理をしていただける業者さんを探しました。
無事業者が見つから、3日後に漏水調査してもらうことになったのです。その間、入居者さんには、お湯を使わないときには、給湯器のバルブを閉めておいてもらうようにお願いしておきました。
当日の漏水調査は私も現場に行って、水道屋さんと確認しました。水道屋さんが、そのとき使っていた漏水調査機器が以下のイメージです。こういうのを、配管に当てて、耳で漏水音を聞くそうです。
その結果、勢いよくシャー!という音が出ているそうで、水道屋さん曰く「これ、かなり漏水がひどいですね」とのこと。
なお私の物件では、銅管が使われていました。最近は、塩ビ管やポリエチレン管が使われることが一般的になっているので、古い家だとこのように銅管が使われていることがあります。
修理方法について
配管はお風呂の床下に通っているため、漏水を修理するには、お風呂のタイルを削る必要があります。
そうすると、配管の修理費用にくわえて、お風呂を元の状態に戻す費用が莫大にかかります。そのため、今回は「露出配管」によって修理することになりました。
露出配管の一番のメリットは、床や壁を壊さなくても良いので修理費用が比較的安価に抑えられることです。
戸建ての給水管をすべて普通に引き直すと、高い業者だと80万だの100万円だのと言われるケースもあるようなので、工事方法・費用については、業者さんに事前によく相談したほうが良いですね。
一方、露出配管のデメリットは、これまで床下に隠れていた給水管が、建物の外壁に露出するため、若干見た目が悪くなることです。あまり見た目を気にしない人には、費用面のメリットのほうが大きいと言えるでしょう。
給湯管の修理にかかった費用とは?
費用は以下のとおり。実際の見積もりそのままです。
見積もりでは3ヵ所の工事になっていますが、これはお湯を使う【お風呂】【キッチン】【洗面所】の、すべての給湯管を引き直したからですね。トイレはお湯は使っておらず給水だけなので、交換していません。
水道工事の場合は、単純に材料費+人工代だけならもっと安くなると思うのですが、知識と技術を要する工事のため、なかなか値引き交渉は難しいですね。
見積もりが30万、40万とかであれば他業者に相見積もりしようと思いましたが、20万円というのは絶妙なラインでした。緊急の工事ですし、入居者さんにも迷惑を掛けられませんので、今回はこのままお願いすることとしました。
そして今回の工事の所要期間ですが、10月15日に発生、19日に現地調査、24日に完了したため、発生〜修理完了まで約9日間かかりました。普通に、個人で水道屋さん探しからスタートしているので、まだ早いほうだと思います。
もし水がジャバジャバと漏れていて緊急修理が必要なときには、水道救急センターなど24時間365日でスピード修理してくれるところに依頼するしかありませんね。
修理後は「水道料金の減免制度」を活用せよ!
給水管からの漏水によって、普段以上の水道代が掛かってしまった場合、水道料金の一部減免を受けることができるケースが多いですね。上記の私の戸建てでも、県から3/4を補填してもらうことができました。
減免を受けるためには、漏水箇所の修繕を市の指定給水装置工事事業者が行うことなどの条件がありますので、都道府県・市町村のホームページで確認しておきましょう。
実際の申請は、指定業者である水道屋さんが申請してくれますので、水道屋さんに相談されると良いでしょう。
というわけで、今回は給湯管の修理費用についてでした。みなさんの参考になりましたら嬉しいです。
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