全労済の火災保険ってどう?見舞金しか出なかった悲しいパターン

いざという時のために、住宅の火災保険に入っていると安心です。

 

でも、万一の被害があったときに「保険の対象になりません」と言われたら、悔やんでもくやみきれません。

 

今回、私の所有している戸建の一つが「全労済」の共済保険だったのですが、結論から言うと「保険金が全額出なかった」という悲しい結末になりました。

 

本日は、これを一つの教訓として、みなさんへ共有するとともに、これからマイホームや投資用不動産を購入される方の参考になれば嬉しいです。

火災保険に「全労済」を選んだ理由

私が全労済を選んだのは、知り合いの人が「保険料が安いよ!」と言っていたからです。

 

私の所有している戸建て(賃貸用)だと、全労済の保険料が年間1〜2万円台なので、ものすごく安いのです。

 

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※所有している戸建ての一つ

 

全労済には、施設賠償責任保険がないので、そもそも賃貸事業者向きではないと思いますが、安さに惹かれて新米投資家の私は何も考えず選んでいたのです。

 

安い保険は内容もそれなり。これを痛感することになりました。

 

では、具体的に何があったのかご紹介します。

 

台風でカーポートが破損!

以前、大型の台風により、戸建てのカーポートに穴が空いてしまったことがあります。

 

そのときの被害写真がこちら!

 

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さっそくカーポート交換の見積もりを業者でお願いしたら、概算で20〜30万円くらい掛かるということでした。

 

これは台風による被害なので、風災認定されるだろうと思って、さっそく全労済に火災保険を申請したのです。

 

普通であれば、風災認定されそうなものですよね?

 

今回保険金はいくらもらえたか!?

結論から言うと、火災保険として下りた金額は「5万円」のお見舞金だけでした。

 

えっ!少ない!と思った私は、「契約のしおり」なるものを引っ張り出して、読んでみました。

 

そしたら、以下の悲しい記載がありました。。。

 

共済の目的である建物のうち付属建物または付属工作物に風水害による損害が生じ、かつその損害の金額が10万円を超える場合は、1回の事故につき、2万円を共済金として支払う。

 

付属建物とは「敷地内の物置・納屋・車庫およびこれらに類するもの」で、付属工作物とは「門・塀・垣、カーポートその他これらに類するもの」だそうです。

 

そうです。全労済では、カーポートは「付属工作物」扱いになり、建物本体ではないので保険でカバーできなかったということです。

 

たまたま私は大型タイプという特約を付けていて、プラス3万円保険金が出ましたが、カーポート交換費用にはぜんぜん足りませんでした。

 

なお全労済は、10万円以下は免責になりますので、軽微な被害は補償してくれないので注意しましょう(全労済に限らず、免責額は他の保険会社でも要チェックです)。

 

もちろん全労済は「保険料が安い」という圧倒的なメリットもありますので、悪い点ばかりではありません。

 

大切なのは、保険内容が本当に自分に合っているかちゃんとチェックすることなのです。

火災保険加入時はここを確認せよ

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保険はフルスペックで入ると、当然ながら保険料がどんどん高くなります。

 

したがって、まず確認すべきは以下です。

 

  • 基本的なプランはすべて加入しておく
  • 「水災プラン」はエリアによって必要なし
  • 「汚損、破損プラン」も検討する
  • 付属設備、付属工作物を含まれているか確認する
  • 賃貸オーナーは施設賠償責任保険に入っておく
 

それぞれ簡単に解説します。

 

基本的なプランはすべて加入しておく

基本的なプランとは「火災、風災、雹災、雪災、水濡れ、盗難、地震」などですね。

 

これらはどこのエリアでもリスクがありますから、入っておくべきでしょう。

 

「水災プラン」はエリアによって必要なし

水災プランは、海から離れていて、近くに川も流れてないような場所であれば、入る必要はないと思います。

 

ただし山の中で崖が近かったりすると、土砂崩れの補償をカバーしてくれるのがこの水災プランですから、そういうエリアの方は積極的に検討しましょう。

 

「汚損、破損プラン」も検討する

建物が急に破損するケースは少ないように感じますが、例えば以下のケースでも保険金が下ります。

 

  • 車で家のフェンスを破損した
  • 子供が窓ガラスを割ってしまった
  • 家具を運んでいたらぶつけて壁に穴を空けた

 

つまり「不測かつ突発的な事故」の場合はすべて補償されるので、入っていると意外に助かることがあるでしょう。

 

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付属設備、付属工作物を含まれているか確認する

この記事で紹介した事例ですね。

 

「物置、門、塀、垣、カーポート」など建物付属物に対する補償です。

 

あくまで付属物なので、それが壊れたら不運だったね!と済ませられるなら、入る必要はないでしょう。

 

賃貸オーナーは施設賠償責任保険に必ず入っておくこと!

賃貸オーナーの方は「施設賠償責任保険」に、必ず入っておきたいところです。

 

特にアパートなど共同住宅で、たとえば外階段が腐って崩落したときに、この保険に入っていないと、被害者の治療費を負担することができません。

 

ただし給排水や冷暖房装置などからの漏水により、入居者に損害を与えた場合、この保険では適用が効かないケースが多いです。

 

給排水設備などによる漏水は、「水濡れ」のプランに入っている必要があります。

 

結論:火災保険は保険料だけ比べてもダメ。賢く活用して住宅のお手入れをしよう。

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今回の教訓は「火災保険は、保険料だけ比較しても意味がない」ということです。

 

内容・料金を一緒に確認しておかないと、後で泣くことになります。

 

ここはインズウェブ などのサイトで一括見積りしてもらうのも一つの手です。火災保険の主要14社に、同じ条件で一斉に見積もりできるので、内容と価格の検討がラクです。

 

私の物件の場合は、損保ジャパンさんにお願いしていますが、それも内容・保険料など比較してインズウェブ でご提案いただきました。

 

最近はこうした便利なサービスがありますので積極的に活用していきましょう。

 

以下、関連記事です。

 

▼地震保険で保険金がおりたケースとおりなかったケースのご紹介です。地震保険の必要性についても解説しています。

 

▼内装のリフォームコストの目安と、私が参考にしているサイトのご紹介です

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