アパート経営で「インターネット無料」の導入コストと効果とは?

入居者に人気の設備ランキング

全国賃貸住宅新聞の2020年調査(全国372社の不動産仲介会社が回答)における入居者に人気の設備ランキングは、賃貸経営をしている人にとっては興味深いものがあります。

出典:2020人気設備ランキング発表

 

以下のようなランキングになっています!

 

◆単身物件

  1. インターネット無料
  2. エントランスのオートロック
  3. 宅配ボックス
  4. 浴室換気乾燥機
  5. ホームセキュリティ
  6. 独立洗面台
  7. 24時間利用可能ゴミ置き場
  8. システムキッチン
  9. TVモニター付きインターフォン
  10. エレベータ

 

◆ファミリー物件

  1. インターネット無料
  2. 宅配ボックス
  3. エントランスのオートロック
  4. 追い焚き機能
  5. システムキッチン
  6. ホームセキュリティ
  7. 浴室乾燥機
  8. 防犯カメラ
  9. ウォークインクローゼット
  10. 24時間利用可能ゴミ置き場

 

単身・ファミリーとも、堂々の第1位はインターネット無料になっています。つづいて宅配ボックスと、エントランスのオートロックも根強い人気があります。

 

最近では、カフェや図書館でもWIFIを無料で使える施設が増えてきました。ビジネスホテルに至っては、無線LANサービスはほぼ当たり前です。

 

これは「インターネットをいつでもどこでも快適に使えるのが当たり前の社会」になりつつある、ということを意味しています。

インターネット無料の効果とは?【家賃UPは期待できない】

インターネット

 

取れる家賃がせいぜい3万円前後というような低い家賃帯のお部屋の場合、無料WIFIを入れても、家賃をUPすることで賃料の見せ方がだいぶ変わってしまいます。

 

たとえば3万円で募集なら内見が入る可能性が高くても、無料WIFIを付けて3万3000円とか3万5000円などで募集すると、反響が落ちてしまうようなエリアもあります。それだと、実質家賃UPは現実的には厳しくなりますよね。

 

実際、仲介会社にヒアリングしたところ「無料インターネットサービスは、成約率をUPさせる効果はあると思いますが、それで家賃が4千円も5千円も高くなるわけではないですよ」と仰っていました。

 

私もこの意見にほぼ同意です。

 

せいぜい上げても2〜3千円の範囲内でしょう。最近は、スマホだけで生活している若者も多くて、ネット使いたい放題プランのようなものもありますが、必ずしも賃貸物件に無料WIFIが必要ということでもありません。

 

ですから、最後にいくつかのお部屋で迷った時の、決め手というイメージに近いのかもしれませんね。

 

またオーナーにとって月額1万円のランニングコストでも年間12万円にもなります。それなら3万円のお部屋の広告料を1ヶ月増額して早く入居付けする方法もありますからね。よく考えてから導入しましょう。

無料WIFIを検討すべき3タイプの物件とは!?

賃貸物件

 

では無料WIFIが効果がでるケースはどんな物件でしょうか?私が考えているのは以下のようなアパートの場合には、導入を検討する価値があると考えています。

 

こんな物件におすすめ!
  • 超高利回りで設備UPコストを割く余地がある物件
  • 全空アパートで一気に埋めてしまいたい物件
  • 新築アパートを建てたときの差別化設備として導入

 

私の場合は、今年、土地から新築アパートを建築予定で、その設備として無料WIFIを導入する予定です。

 

ちなみに私が選んだのはJ:COMです。J:COMさんは、ネットサービスを提供している会社の中では、一番割安な価格体系になっています。なにしろ、初期費用が無料ですからね。

 

ざっと以下のような料金体系です。

 

■初期費用
無料

■月額(税別)
1160円/世帯(40M)
1360円/世帯(120M)
1660円/世帯(320M)
1960円/世帯(1G)

 

初期費用が無料で、あとは1世帯あたり1160円〜導入することができるので、これで競争力UPまたは家賃UP(2000円〜3000円など)ができれば、十分元が取れると考えています。

 

J:COMの場合は、ケーブルテレビ、インターネットが両方使えるのが最大の特徴でしょう。ケーブルテレビは、アニメ・スポーツ、音楽、映画、趣味など、多彩な専門チャンネルに4K放送にも対応しています。

 

私は、上記プランの中ではYou Tubeの動画をストレスなく見れる、320MBのプランをおすすめされたので、そちらで契約予定です。なんと言っても、初期費用ゼロで大家負担が少ないのが、J:COMさんの最大の強みと言えるでしょう。

おわりに

無料WIFIを導入するのであれば、家賃にどれくらい反映(UP)できそうか?本当に無料WIFIサービスを入れないと空室が埋まらないのか?他に差別化ポイントは作れないのか?という視点も持ちたいところですね。

 

通常の空室だと、室内リフォームと家賃調整で入居率は十分保てるものです。何を採用するのがベストなのかという天秤を常にかけて判断しなければいけません。

 

「便利だから入れよう」という安易な導入ではなく、収支が十分成り立つのか?代替手段はないのか?という観点が大家には求められるのだと考えています。

 

以下、関連記事です。

 

▼バス・トイレ一緒の3点ユニットは非常に競争力が低いと言われています。3点ユニットのまま勝負する方法、代替手段をご紹介しています。に

 

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