こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。地方で不動産賃貸業をしながら、のんびり暮らしています。
さて今回のテーマは「不労所得」です。
資本主義社会の日本においては、不労所得(働かずして得られる収入)で生活している人が、一定数、存在します。
そこで本記事では、なぜ不労所得を作れないのか?という疑問を起点にしつつ、不労所得を作る手法についても書いてみたいと思います。
※筆者は、不労所得として不動産からの家賃収入を毎月100万以上を得ています。後半でその点にも触れていきます。
不労所得を作れない大多数の理由
まず「ほとんど人は、なぜ不労所得を作れないのか?」という疑問ですよね。
その理由は主に2つでしょう。
- 本業が忙しすぎて暇がない
- 労働を美徳と考えている
それぞれ簡単に触れてみます。
1.本業が忙しすぎて暇がない
日本の20〜30代のほとんどは平均年収の中央値が300〜400万円台です。40代ではじめて500万円台、600万円台に突入する人が多いと言われています。
世の中のほとんどのサラリーマンは、「毎月手取り20〜30万円台+ボーナス」という生活だということですね。
仕事が終わったら、夜8時〜9時くらいに家に帰り、ご飯を食べてお風呂に入って、ちょっとテレビを見たり読書でもしたら就寝、という生活の人が多いです。
家に帰ってから、不労所得を作るために副業や投資に時間を割いている、という人はごく一部でしょう。
このようにサラリーマンは「副業をして新たな収入源をつくる時間などない」という厳しい現実があり、毎日、毎月、毎年、同じことを繰り返してしまいがちなのです。
2.労働を美徳と考えている
日本のバブル景気は、1986年から1991年までの4年ほどを指します。日経平均株価は1989年12月に過去最高の38,915円を付けました。
この時代は働くことが美徳で、働けば給料は右肩上がり。栄養ドリンクのCMで「24時間戦えますか〜」という歌詞が流行っていました。
バブル景気の恩恵を一番受けたのが団塊の世代あたりの人で、彼らは「働けば報われる」ということを、体と頭の両方で理解しています。
さすがに最近の10〜20代は少し違った価値観を持ち始めていますが、団塊ジュニアや、私も含めた30代以降の人たちは「良い大学に行って大企業に就職しなさい」「稼いだお金はしっかり貯金しなさい」ということを口酸っぱく親から言われて育ってきたわけです。
日本人の平均寿命が延びて、年金不安が叫ばれるこの時代において、少ない貯金で楽しく充実した老後を送れるほど、甘くはないと思っています。
貯金では将来の不安は無くならない
この貯金至上主義の呪縛から逃れることは、簡単ではありません。
- 貯金があれば住宅ローンを組める
- 貯金があれば子供に良い教育ができる
- 貯金があれば老後が安心
こういった一種の迷信はずっと長い間喧伝されてきて、バブル世代チルドレンである我々も、そういったことを耳にタコができるほど聞かされて育ちました。
私は、老後に夫婦二人がゆとりある生活を送るためにに必要な金額は7000万〜8000万と想定しています。こちらは以前の記事「老後破産しないための貯蓄とはどれくらいなのか?計算してみた」で詳しく解説しています。
この金額は、毎月10万円貯金して60年〜70年、毎月20万貯金しても30年〜35年は掛かることを意味しており、薄給のサラリーマンにとっては現実的ではありません。
豊かにリタイアして楽しい老後を送るには、働けなくなってからも収入を稼ぎ続けてくれる収入の柱を、若い時からつくっておくことが賢明であることは間違いないでしょう。
不労所得としての株式配当
貯金以外で、それなりの資産を築きたいなら、「起業」「株式配当」「不動産投資」の3つしかありません。
そのうち私のようなごく普通の凡人でもできるのが、株式配当か不動産投資だと考えています。
※ネット収入も悪くないですが、数千円〜数万円レベルのお小遣い程度ならともかく大きな売上は難しいことと、かなり労働集約になりがちなので、不労所得と言えるか疑問なため除外しました。ネット収入のみで生きていくのはハードル高すぎです。
まず「株式配当」です。たとえば生活していくために毎月40万円の配当所得が必要だとします。配当に掛かる税金を20%と考えると月40万円の手取りを確保するためには、年間600万円の配当収入が必要になります。
600万円の配当を得るためには、配当利回り3%なら2億円、利回り4%でも1億5000万円、利回り5%でも1億2000万円の投資元本が必要になります。
一方で、老後に備えて資産形成できれば良いと思っている人は、高配当株に毎月一定額を積立投資をする手法は大いにアリです。
老後に現金化すれば、かなりのゆとり資金になることに疑いの余地はありません。
しかし、これは若くして不労収入を得てアーリーリタイアする手法ではないことはよく理解しておかなければいけません。
あくまで「老後資金のための積立」という意味合いです。
もし配当収入のみで早期リタイアを目指すなら、それなりの大きな元本でスタートするか、もしくは毎月の積立てを大きな金額で行う方法しかありません。
私が不動産投資をする理由
結論から言ってしまうと、不動産投資は、「完全な不労所得」ではありません。
自宅のPCでクリックひとつで買える株式と違って、不動産を売買したり、管理・運営するスキル、そして対人コミュニケーション力もそれなりに求められます。
それでも私が不動産投資をする理由は以下の3つですね。
- 融資が使えるのでレバレッジが効く
- 節税対策にもつながる
- 暇すぎない
1.融資が使えるのでレバレッジが効く
数百万円の自己資金さえ用意できれば融資を使って不動産を購入できる。このレバレッジ効果は見逃せません。
購入する不動産を担保にして融資を引くのは、住宅ローンと一緒です。
では、マイホームと賃貸用の不動産のどこが最大の違いかというと、毎月のローンの支払いを自分のサラリーマン給料から返済するのか、入居者の家賃から返済に充てるのかという点です。
入居者の家賃からローン返済するほうがラクなのは言うまでもありませんね。
この点は、住宅ローンと一緒ですね。つまり、不動産投資は借金リスクがありますが、生命保険でリスクヘッジできる点は住宅ローンとまったく同様です(ここ勘違いしている人多いです)。
ただし、投資用不動産で危ないケースというのがいくつかあります。
それは昨今のスルガ銀行が問題になったように、サブリースによる家賃保証で、保証会社が倒産するパターンです。
また家賃収入に対するローン返済の割合(返済比率と言います)が、60%を超えてくると、空室が一時的に増えたり大きな修繕が出ると、資金繰りが悪化することがあります。
つまり、最低限のクリティカルポイントは押さえておく必要はありますが、ちゃんと地に足つけて、勉強しながら進めていけば大きな問題にはならないというのが実感です。
むしろ、サラリーマン収入だけに依存して、自分が動けなくなった時に家族を支える術が無くなることの方がリスクは大きいとも言えます。
「卵を一つのかごに盛るな」と言われますが、収入は分散してはじめてリスクを下げることに繋がります。サラリーマン収入だけに依存した生活は、何かあったときに他で補填できないので、どうしようもありません。
2.節税対策にもつながる
芸能人やスポーツ選手が年俸1億、2億などとニュースでよく騒がれますが、半分は税金で持っていかれます。
彼らは節税においても、洋服や交通費など、仕事に直接使ったものしか経費にできませんので、大きな節税策を打ちづらいのが現実です。
累進課税の日本においては、いくら稼いでも税金でがっつり持っていかれると、手元にお金が残りません。
一方、不動産であれば建物の減価償却費という大きな武器があります。※詳細は「不動産投資の節税効果とは?減価償却費の仕組みをシンプルに解説!」もご覧ください。
また不動産管理法人であれば、不動産の売却益とそれ以外の経費を通算し総合課税されますので、帳簿上の利益額を減らし、税金を圧縮することも可能です。
まとめると「不動産は節税策が打ちやすい」ということです。
3.暇すぎない(これ意外に大事です)
※長くなってきたのであと1分で終わります
私が、不動産をやっている大きな理由の一つは、これです。
不動産には、毎日のルーティン業務などは少ないですが、管理会社とのやり取りがあったり、たまに不動産の売買やリフォームもあり、”暇すぎない”ということです。
私は、サラリーマンで激務なのもイヤなのですが、暇すぎてもダメ、という欲張りな性格なのかもしれません。
この点について、先日ツイートもしました。
この資本主義社会でサラリーマン+副業は最強だと思います。でも、サラリーマンってお酒やタバコと一緒で、続けていると安定収入が有り難すぎて、辞めれなくなります。私の場合、激務で年収1000万より、週2日仕事で年収500万のほうが幸せだと思ったので、本気で副業に注力して独立する道を選びました。
— ペリカン@不動産投資ブロガー (@Pelican0825) 2018年12月4日
もし私がキャッシュで10億持っていれば、株式配当だけで生きていく道もありますが、それだと人生つまらないとも思っています。
何もしなくて良いことほど、苦痛なことはありません。
私にとっては週2〜3日くらいで不動産の仕事をしつつ、それ以外の時間は、本を読んだり、ブログを書いたり、たまに旅行に行ったりというのが丁度よいバランスなのです。
(参考)不労所得で生活する私の1日をブログで公開【家賃収入+ネット収入】
もちろん、まだ私はそのステージには至っておりませんので(笑)、引き続き、不動産を頑張りたいと思っています。
以下、関連記事です。
▼不動産投資でサラリーマンを辞めるための、具体的なステップについて解説しています。