こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。千葉県で大家業を専業でやっています。
国内最大級の収益不動産の情報サイト「健美家」が実施したアンケート結果によると、「4割の投資家が不動産投資で失敗の経験あり」ということだそうです。
アンケートでは失敗の質(内容)について細かく分析されており、さながら「不動産投資版〜失敗の本質」と言えるかもしれません。
というわけで今回は、実際の不動産投資家が経験したリアルな失敗談・データから見える真実に迫ってみたいと思います。
引用:不動産投資に関する意識調査(第7回) by 健美家
失敗した経験はありますか?
アンケート全体の有効回答数が456名の会員(健美家登録ユーザー)ということなので、母数はそこまで多くはないですが、不動産という個別性の高い投資だからこそ、みなさん大なり小なり苦労や失敗を経験されているようです。
ではその「失敗したことがある」という4割の投資家が経験した、失敗エピソードはどのようなものなのでしょうか?
失敗した原因トップ5
では失敗した内容のトップ5はこのようなものです。
- 空室が埋まらなかった 36.6%
- 修繕費や維持費がかかりすぎた 31.1%
- 相場より高く買ってしまった 29.9%
- リフォームに費用がかかりすぎた 21.3%
- 賃貸需要の低い場所に買ってしまった 16.5%
「空室が埋まらなかった」というのがで堂々の第一位ですね。
5位の「賃貸需要の低い場所に買ってしまった」という理由も、空室率に関わってくるかもしれませんね。結果として空室に苦労してしまっているという意味かもしれません。
2位・4位の修繕費やリフォーム費に費用がかかりすぎた、というのは初めて不動産投資をされる方ならば、誰でも経験があるはずです。私も経費がかかり過ぎて焦った経験は一度や二度ではありません。
3位の「相場より高く買ってしまった」というのは、あまり勉強しないで購入した人に見られる傾向だと思います。
エリアに対する標準的な利回りは、出物相場を日々チェックを怠らなければ高いのか安いのかの判断は難しくありません(自分の購入基準があるのは大前提ですが)不動産会社に言われるがままに購入すると手痛い目を食らうことが多いでしょう。
なぜ失敗しなかったのか?
もう一つの興味は「失敗したことがない」と答えた人が6割もいることでしょう。
まことに羨ましい話ですが、おそらく入居率も高く、保有物件に愛情を注げて日々メンテナンスできている人だと推察されます。成功のトップ3の要因は以下です。
- 本をたくさん読んで知識を身につけた 52.3%
- 不動産会社に細かく質問をした 36.0%
- セミナーにたくさん参加して知識を身につけた 28.9%
いずれも「知識を身につけた」というのが共通しています。成功している人は、みなさん事前に勉強して知識武装することで、失敗要因を未然につぶしていらっしゃるのだと思います。
書籍で自分のスタイルを見つける
私も2014年12月にはじめて1棟目を購入してから、現在は10棟保有(アパート2棟・戸建て8戸)まで規模拡大できましたが、購入前は100冊くらいの本を読みました。
そして現在でも最新の書籍は目を通すようにしています。特に勉強になった書籍は、以前の記事「不動産投資おすすめの本・書籍7選を紹介!」でも詳しくまとめておりますので、良かったら参考になさってください。
不動産投資もさまざまな投資方法があります。区分マンション、戸建て、商業ビル、1棟アパート、1棟マンションなど、それぞれにメリット・デメリットがあり投資規模も異なります。
その中で、事前に知識をしっかり得ておく(勉強する)というのは、自分に最適な投資スタイルを探していくことでもあります。
一つのリフォーム方法や金融機関の融資基準を知るのも良い勉強ですが、一番は「不動産投資でどこを目指し、自分はどんなスタイルで臨むのか」という方針が大事だと考えています。
私も多くの本を読んだり、人の話を聞く中で、投資初期に自分のスタイルある程度固められたことで今の自分があると思っています。
勉強して投資スタイルをじっくり練ることができれば、あとはそれに合う物件と金融機関を探すだけ、という実にシンプルな行動基準で不動産投資に向き合うことができるのだと思います。
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