本日のテーマは、40代のお金のリアルです。
40代といえば、サラリーマン人生もまだ20年あるバリバリの現役世代ですね。
しかし、老後に向けて本格的に貯金をしていかなければいけないタイミングなのは間違いありません!
というわけで、今回は「40代の平均貯金と平均年収」について国税庁の調査データから、徹底解説します。
※データ出典:国税庁の民間給与実態統計調査
40代の貯金がある人とない人の割合は?
40代の貯金の有無は、以下のとおりですね。
- 貯金がある 65%
- 貯金がない 35%
全体の6割以上の世帯が、貯金が「ある」と回答しています。年収別で見てみると、300万円以下に限定すると貯金保有世帯は59.5%まで低下します。
年収300〜500万では70.2%と実に7割以上の人たちが貯金があると答えています。年収500〜700万世帯だと76.3%まで上昇します。
年収がダイレクトに貯金できるか否かを左右するようですね。
世帯主の業種別貯金の有無
業種別の貯金有無ランキングは、次のとおり。
まず貯金をちゃんとしている業種のランキングです。
※パーセンテージは貯金している人の割合
- 公務、教育、電気水道業 81.6%
- 医療、福祉 75.2%
- 製造業 71.7%
次に貯金をしていない業種のランキングはこちら。
- 宿泊業、飲食サービス業 54.2%
- 運輸業、郵便業 55.9%
- 農林漁鉱業 58.9%
公務員や医療関係、それから日本を代表する製造業の方は堅実です。
一方、サービス業や運輸業、農林関係は半分くらいの人しか貯金ができていない現状があります。
平均貯金額(一世帯)
40代の平均貯金額は以下のように公表されています。
◆40代の平均貯金額は588万円
上記は40代の平均値ですが、中央値で見ると200万円という結果が公表されています。しかしこの数値は”貯金のない世帯も含む”平均、中央値だということです。
すなわち、40代で貯金ゼロの世帯が35%もいますので、その人達も含めた平均値・中央値になっていることに注意しなければいけません。
40代のあなたが貯金がそれなりにあっても、貯金ができているめちゃめちゃ意識が高い人と比べたら、そこまで上位ではない可能性もあります。
つづいて、平均年収について男・女別でお伝えしますね。
40代の平均年収(男性)
40代男性の平均年収は以下の公表値です。
- 40代前半の平均年収:567万円
- 40代後半の平均年収:626万円
男性は40代後半で年収額がグッと伸びていますね。社内でも役職給などがついたり、勤続年数により給与・ボーナス額が増えているのかもしれません。
40代の平均年収(女性)
次に、40代女性の平均年収は以下の公表値です。
- 40代前半の女性の平均年収は294万円
- 40代後半の女性の平均年収は292万円
平均年収における男女の格差はやはり大きいようです。
女性は子育てがあったりアルバイトやパートタイマーの方々も多いので、その人達の数値が影響を与えているものだと思います。
ちなみに女性は年代による年収の違いが小さいようです。意外な結果ですね。
- 30代前半で平均307万円
- 30代後半で平均299万円
- 50代前半で平均296万円
- 50代後半で平均278万円
40代の将来の不安は「お金」が第1位!
アクサ生命調査によると、40代の不安は以下のようになっています。
- 超高齢化により社会保障サービスの低下(66.5%)
- 公的年金の引き下げ(60.5%)
- 消費税や他の税金負担増加(48.0%)
- 大規模自然災害の発生(46.0%)
- 人口減少により国内経済の悪化(33.5%)
- 国や地方の財政悪化に伴う公的サービスの低下(30.5%)
- 不安に感じていることはない(6.5%)
20代、30代の若いときに定年後の自分はなかなか想像できません。
40代になって会社内でも家庭でも大事な存在になってくると、老後の不安(特に金銭面)などが頭をもたげてくるのかもしれませんね。
現役で働いているうちに、老後の備えはしっかりしなければいけませんね。
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