第四北越銀行と大広銀行のアパートローン融資基準とは【徹底解説】

こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。不動産投資をして7年目に入りました。

 

最近は新潟の地銀さんが、関東エリアの会社員向けにもアパートローンを貸し出すようになってきました。

 

第四北越銀行大広銀行はその代表と言えるでしょう。

 

というわけで今回は、利用条件・融資エリア・期間・金利などの条件についてヒアリングしてきました。

 

本記事が、不動産投資でこの2行のご利用検討中の方の参考になれば幸いです。

※本記事は2022年1月の最新のヒアリング内容です

第四北越銀行のアパートローンの特徴

第四北越銀行は、「だいしほくえつぎんこう」と読みます。

 

1873年創業で、新潟県新潟市中央区に本店をおく金融機関です。新潟県内では、シェアNo.1の地方銀行になります。

(Wikipedia)第四北越銀行

 

もともと第四銀行と北越銀行が1位・2位争いをしていましたが、2021年1月に合併しました。

 

現在の支店は198店舗あり、その大半が新潟県内(184店舗)ですが、東京に3店舗(東京支店・東京中央支店・池袋支店)と、埼玉に3店舗(北浦和支店・大宮支店・熊谷支店)、群馬に2店舗(高崎支店・前橋支店)、その他、横浜支店・札幌支店・会津支店・富山支店・名古屋支店・大阪支店、、、と全国にあります。

 

お近くに支店があるようでしたら、ぜひ相談されてみると良いかと思います。

利用条件・属性など

アパートローンの融資対象は、個人名義・法人名義ともOKです。ただし、法人の場合はレンタルオフィスNGで、自宅に登記していただく必要があります。

 

年収条件は特にありませんが、金融資産と残債のバランスをすごく重視して審査されます。

 

特に以下の基準が大きなポイントですね。

 

残債の3割程度の自己資金を持っていることが必要。

 

しかも、これは購入するアパートだけでなく、マイホームやオートローンなどその他のローンも含めて、トータルの残債の3割を、そのアパートを購入後にも残っていることが条件になります。

 

例えば、初めての1棟目で5000万円のアパートを購入する際には、このアパートを購入後に1500万円の現金(普通預金)をキャッシュで持っておかなければいけません。

 

実際は、このアパートを購入するのに最低でも500万〜1000万は必要でしょうから、融資申込時には2000万〜2500万円の金融資産を持っておく必要があります。これはかなり高いハードルと言えるでしょう。

 

ですから担当者談では、はじめての1棟目〜2棟目で利用する人が多く、残債が多い人には向かないということでした。

 

また対象は会社員(サラリーマン)の方のみだそうで、専業大家さんは申し込みNGというのも大きな特徴となっています。

融資可能エリア

融資エリアは、支店から1時間以内ということでした。支店・物件・自宅(または法人の登記場所)がすべて1時間で行ける必要があるということでした。

 

なお融資エリアは、支店がある都道府県でないといけません。

 

そういう点では関東エリアだと、東京・神奈川・埼玉はOKですが、千葉県には第四北越銀行の支店自体がないので、千葉県内は東京寄りの場所であってもNGになります。

 

このあたりのエリアの考え方はかなりシビアにしているそうで、特例は認められないそうです。

金利・融資期間について

金利は2.225%程度とのことでした。これは新築・中古とも変わりません。

 

融資期間ですが、中古物件の場合には、すべて法定耐用年数内になります。木造新築の場合には、25年〜30年がMAXになり、少し長めに伸ばせるそうです。

 

利回り的には、8%以上出るものを持ち込まないと収益評価のところで厳しいそうです。融資金額は、90%融資まで出せるので最低でも自己資金は10%入れていただいているということでした。

 

最近は本部の審査が厳しくなっているそうで、全般的に、富裕層や資産家の方を対象としているのが実情のようですね。

大広銀行のアパートローンの特徴

1942年創業で、新潟県長岡市に本店をおく金融機関です。新潟県内では、第2地銀になります。

(Wikipedia)大広銀行

 

支店は70店舗あり、新潟県内に62店舗、県外に8店舗(東京支店・横浜支店・前橋支店・大宮支店・川口支店・上尾支店・桶川支店・鴻巣支店)などがあります。

 

東京都・神奈川県・埼玉県と群馬の一部にお住まいの方は、融資相談ができます。

利用条件・属性など

アパートローンの融資対象は、個人名義・法人名義ともOKです。

 

また申込み条件は以下の4つの条件をクリアしている必要があります。

 

お申込条件
  • 年収1500万円以上のサラリーマンであること
  • まだ物件を持っていないこと
  • 既婚者であること
  • 年齢は50歳前後までであること

 

以上のとおりですね。

 

一番は年収1500万のハードルが高いですね。かなりのハイスペックサラリーマンでないといけません。

 

既婚者であることというのは、配偶者がいないと万一の場合に、事業継承ができないからですね。

融資可能エリア

融資エリアは、支店から1時間圏内までになります。住民票・物件とも1時間以内で行ける必要があります。

 

支店があるエリアなので、関東だと千葉エリアはNGになります。東京・埼玉・神奈川・群馬の一部だけになります。

金利・融資期間について

金利は2.5%前後で、融資期間も法定耐用年数までになります。たとえ新築であっても期間22年を超えての融資はできないそうです。

 

また融資額は、物件価格の7割がMAXとなっており、自己資金は最低3割になります。

 

対象も年収1500万円以上で、融資期間・金利・融資額とも条件が悪いので、基本的に不動産賃貸業向けの融資には積極的ではないと言えるでしょう。

あとがき:自分の属性に合う金融機関を見つけよう!

 

今回ご紹介した新潟の地銀2行は、関東エリアでも融資をやっていますが、どちらかというと富裕層やハイスペリーマン向けという印象ですね。

 

したがって普通のサラリーマン(年収1000万円以下)の方が融資付けするのであれば、やはりアパートローンを専門にやっている地銀やノンバンクが良いでしょう。

 

金融機関は、年収条件によって使えるアパートローンが変わりますので、そのあたりは以前の記事「年収別のアパートローンを完全解説!【年間手取り500万を目指そう】」をご参照いただきたいと思います。

 

年収が500万円以下、かつ自己資金も500万円もない方になると、基本的には戸建てや区分マンション投資が現実的ということになります。

 

2018年以降は、不動産投資向けの融資が一筋縄では行かなくなってきています。まずは自分が使える金融機関を把握して、あとはしっかりと頭金を貯めておくことも大切ですね。最後はキャッシュ・イズ・キングなのです。

 

というわけで今回は、第四北越銀行と大広銀行のアパートローンのご紹介でした!

 

以下、関連記事です。

 

▼家賃収入1000万円を目指す方法について解説しています。

 

▼区分マンション投資で新築・中古について比較した時のお話です。

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