コインランドリー投資は美味しいのか!?初期費用・利回り・成功条件等

こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。

 

コインランドリー投資って儲かるのかな?なんだか経費(初期投資・テナント代・光熱費など)がいろいろ掛かりそうだけど、どうなんだろう?と思いますよね。

 

そんな中、タイムリーにも楽待さんが下記の特集をしてくれていました。

いくら儲かる? コインランドリーの1日に密着!

 

地方エリアでのコインランドリー投資ですね。

 

今回は、上記を参考にしつつコインランドリー投資は儲かるのか?について考察してみます。

※なおコラムのエッセンスは以下に纏めましたので本記事を熟読していただければと思います

 

かくいう私は地方で不動産投資をしています。田舎で5年ほど賃貸経営していますので、地方都市でのコインランドリー投資すること自体にネガティブ意識・偏見はありません。

 

できるだけ、ニュートラルな立場で、数値に基づいてお伝えいたします。

結論:儲かる可能性はあるが、収支はそれほど良くない

 

結論、うまくやれば儲かるかもしれませんが、収支はそれほど良くないです。

 

なおコラムで事例となっているオーナーさんは、埼玉県草加市(人口24万人)の町でコインランドリーを経営されています。所有物件の決まらなかったテナントの1室でやられているようです。

 

 

草加市は地図で見ると東京都心部からやや離れているものの、埼玉県内ではさいたま市、川口、川越、所沢、越谷についで県内第6位の、地方中枢都市ですね。

 

東京までは、東武伊勢崎線で北千住・浅草までは20分前後で出ることが可能な立地です。

 

ちょっと話が逸れましたが、コインランドリー投資の収支から見ていきましょう。

コインランドリー投資の毎月の収支とは?

下記がコインランドリーの支出一覧です。

毎月のランニングコストとお考えください。

 

コインランドリー投資の支出一覧
  • 洗剤代 2.5万〜3万円/月
  • ガス代 約6万円/月
  • 水道代 約3万円/月
  • 電気代 約3〜4万円/月
  • 人件費 約3万円/月(清掃など)
  • コールセンター 約1万円/月
  • 機器リース料 約13万円

合計31〜33万円

楽待さん記事より抜粋

 

けっこう経費がかかりますね。

毎月31万円〜33万円が固定費としてかかるのは大きいですね。

 

肝心の売上ですが、事例に出てくるオーナーさんのコメントです。

1年の売上を月ベースでならすと、だいたい40万〜45万円くらいです

 

以上より、毎月10万円くらいが純粋なキャッシュフローということになります。

コインランドリー投資の初期費用・利回りとは?

投資利回りは以下の算式ですね。

  • 年間純利益÷初期投資費用

 

事例のオーナーさんは、初期費用が600万円くらいだったそうです。

 

したがって毎月10万円×12ヶ月で年間120万円ほどの手取り利益なので、120万円÷600万円で、年間利回りは20%ということになりますね。

 

けっこう高い利回りですね。

 

ただし、忘れちゃいけないのはこのオーナーさんは自分の所有物件のテナントで、コインランドリー投資をしているということです。

 

つまり、テナント代(賃料)がゼロなのですから、これは大きいでしょう。

 

普通の投資家さんだと、テナントを借りるところからスタートします。どんなに田舎であっても毎月数万円のテナント代は覚悟しておかなければいけません。

 

また開業費600万円を日本政策金融公庫などで借りていると、10年・金利2%なら月々55000円の返済になります。

 

こうなると実質、プラマイゼロか、わずかに利益が出るレベルになってしまうでしょう。

コインランドリー投資は集客に時間がかかる!?

コインランドリー投資の一番の難しさは「集客」にあると言っても過言ではありません。

 

事例のオーナーさんも「ポスティングなどしたがあまり効果はなかった」ということでした。

 

たまたま通りかかった人や、お店の存在を認知した人が、ランドリーを使って、リピーターになってくれた人がほとんどだそうです。

主にターゲットは、共働きの主婦や、近隣に住んでいる大学生が使ってくれることも多いようです。

 

ただし最初の1,2年は集客が大変だったようで、時間帯値下げキャンペーン(平日午後は300〜400円割引など)もやって、徐々に来店数を増やしていったということでした。

このエピソードからも、立地の良い場所に出店してあとは来るのを待つだけの「ほったらかし投資」「不労所得」ではないことがよく分かりますね。

コインランドリー投資の成功条件とは?立地・差別化方法など

 

以上より、コインランドリー投資は儲からないということなってしまうのですが、そうでもありません。

 

より深掘りして考察してみます。

コインランドリー投資で儲けるには?【収益UP方法】

コインランドリー投資で儲けることは可能です。

 

理由は次のとおりです。

 

機器リース代が13万円/月というのが一番大きい支出です。ですが、リース期間は7年ほどなのでリース期間が終わると月額1万円程度のリース代に落ちて、収益性がUPします。

上記のとおりです。

 

つまり、リース期間の7年を我慢できれば投資妙味が一気に増すということですね。

 

もちろん機器リース・レンタルというのは一つの選択肢です。FC開業せず、最初からランドリー機器を自分で調達して、経営スタートすればもっと収益性が上がります。

 

中には、機器を中古で割安に仕入れて、初期投資額を下げてコインランドリー投資をする人もいます。FCコストがいかに高いかということですね。

 

ただし、1店舗目はFCでノウハウを学びながらやるのがリスク低減には良いでしょう。

成功する条件・差別化方法について

最後に、私がコインランドリー投資をやるなら以下の条件をできるだけ揃えるように努めます。

 

  • 幹線道路沿いなどで駐車場が見えやすい場所にあること
  • まわりに競合のコインランドリーがあまりない立地(供給過剰でない)
  • 近くにスーパー、ファミレス、コンビニなどがあること(存在認知)
  • オシャレな外観など入りやすくて清潔な雰囲気
  • 布団ランドリー、時間割引、カフェスペースなど作って差別化する
  • 都市ガスエリアでガス代が圧縮する
  • 機器を安く中古で仕入れるか安いリース会社を探す
  • できれば所有物件の1室で経営できればベスト
  • 清掃などをオーナーが自分でできる立地だと尚良し

 

こんなイメージかなと思います。

 

もちろんすべての条件を満たすことは不可能だと思いますが、このような条件をいくつ満たせるかで収益性がだいぶ変わって来るでしょうね。

おわりに:コインランドリー投資はアリかナシか?

 

コインランドリー投資のポイントは「開始初期の集客リスク」をいかに乗り越えるかです。

 

そういう意味で「所有物件の1室でやること」は初期の赤字リスクを最小限にできそうですね。

一方で所有物件の1室なら、経営が悪化したら、普通のテナント賃貸に戻すことも可能だからです。

 

ただし、コインランドリーの店舗数は年々増えているようですので、注意が必要です。

 

自分が出店したあとに、近隣に競合店ができると途端に収益が悪化しかねません。

そうなると客数がゼロになることはないにしても、回収スピードが一気に落ちます。

 

機器で差別化できないだけに、あとは価格勝負ということになるでしょう。

これは苦しい状況ですね。

 

以上より、コインランドリー投資は、競合など運の要素もあるだけに、難易度が高いかなというのが私の結論です。(ランドリービジネスをやっているFCが一番儲かりそうです・・・。)

 

もちろん遊び金があって、店舗ビジネスをどうしてもやってみたい投資家さんが、立地・初期コストなどを熟慮しつつやってみる分にはアリかな、という印象ですね。

 

以下、関連記事です。

 

▼私は地方のアパートと戸建てにコツコツ投資をしています。

 

▼40代でセミリタイアする方法について考察です。

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