こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。
年収1000万円くらいあったらいいな!と誰もが一度は考えたことがありますよね。そんな誰もが憧れる年収1000万円ですが、その生活はどんなものなのでしょうか?
というわけで今回は、年収1000万プレイヤーの手取り・税金・生活費のリアルについて解説していきます。
※ここでのデータは以下の機関の最新データを元に集計しています
- 厚生労働省「国民生活基礎調査」の最新版(H31)
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の最新版(H31)
年収1000万円の世帯数はどれくらいる?
みなさんは年収1000万円もらっている世帯は、どれくらいあると思いますか?答えは全体の12.2%です。けっこう多いような気がしますが10人に1人くらいとのことです。
厚生労働省の統計によると、全世帯の平均所得(中央値)は427万円ですから、年収1000万世帯はたしかに羨ましいですよね。
ちなみに児童のいる世帯だと633万円が平均所得になります。おそらくお父さんがフルタイムで、お母さんはパートで頑張っているのでしょう。
年収1000万稼げる職業とは?
次に年収1000万稼いでいる人はどんな人なのでしょうか?まずは”稼げる職業”をランキングしてみます。トップ15の職業です。
パイロットは別格ですが、医師・弁護士・大学教授といったトラディショナルな職業はもう御三家と言えるでしょう。それ以外はほとんど士業が大半です。電車の運転士が意外に高いです。
年収1000万円の手取り・税金とは?
年収1000万円の人の税金ですが、これがかなり取られるんですよね。税金額の合計はなんと265万円にもなります。
- 所得税 83万円
- 住民税 63万円
- 健康保険 49万円
- 厚生年金 65万円
- 雇用保険 5万円
税引き後は、、、
- 手取り年収は735万円
- 平均手取り月収は61万2500円
となります。
しかし月収+ボーナスという給与体系の企業が多いと思いますので、実際は毎月手取り50万円+ボーナス65万×2回(夏・冬)くらいのイメージなんでしょうね。
年収1000万円でも、毎月の手取り50万円って、思ったより少ない気もしますよね。
年収1000万円の生活費のリアル
首都圏郊外に住む家庭で、夫婦二人+子供(高校生)の家計についてシミュレーションしてみます。
ざっと以下のような生活費が掛かっています。
- 家賃 120,000
- 食費 40,000
- 水道光熱 20,000
- 通信費 25,000
- 日用品 10,000
- 被服費 20,000
- 医療費 5,000
- 保険料 20,000
- 家具家電 5,000
- 車 25,000
- 教育費 50,000
- 子供小遣い 10,000
- 夫小遣い 40,000
- 妻小遣い 20,000
- 交通費 10,000
- 貯金 80,000
家庭により費用内訳はまちまちですが、だいたいの支出合計は420,000円となります。これだと手取りが50万でも、貯金は8万円くらいしかできません。
ボーナスは別でありますが、それでも冠婚葬祭、医療費、教育費、旅行代などが膨らめば、けっして楽とは言えませんね。
会社の家賃補助があったり、教育費を公立にするなど、工夫すればもう少し余裕が出てくるかもしれませんが世間で言う「勝ち組」とはちょっと違ったリアルがあるような気がします。
年収と幸福度の関係
ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大のダニエル・カーネマン教授が「幸福度の境界線」なるものを発表をしました。
この調査によると、幸福度が順調に上がっていくのは年収75000ドル(日本円で800万円程度)までで、それ以上年収が上がっても幸福度は飛躍的に伸びないそうです。
これは45万件ほどの調査データを分析したアメリカでの研究でちょっと高めにも見えますが、日本でも600〜700万円ほどが幸福度の境界線という調査結果が多かったです。
注意点として【幸福度】=生活の質に対する満足度なので、自己評価などは年収が1000万円、1500万と上がっていくと自己評価も高くなっていきます。また境界線を超えると、伸びが鈍化するだけで幸福度が下がるわけではありません。
最後に
もっと稼ぎたい、もっとお金が欲しいと望んで身体を壊したり、精神崩壊するほど働けばそれは幸福ではありません。心も幸せな人生を送るためには、年収額だけでなく仕事内容や家族サービスできる時間も含めて、仕事を選ぶことが改めて重要です。
でも仕事をバリバリやりたい年齢もあったり、趣味に生きたい人、子育てに集中したい人、最低限の生活水準でOKの人など、人生のステージや価値観に合わせてワークスタイルは変わってくるのかもしれませんね。
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