こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。
土地からファミリー向け新築アパートの「建築編」です。前回のつづきで、第10話になります。ある日、工務店から連絡があり、「道路の縁石の切り下げ工事は、どうされますか?」と聞かれました。
そういえば建設予定の住宅の敷地と道路のあいだには「段差」があり、車の侵入(駐車等)ができないようになっていたのですよね。
というわけで今回は、この縁石の解消方法とそれに掛かった費用とついて書いてみたいと思います。
段差プレートは道路交通法違反になるので注意!
建設予定地は上記の写真のとおり。高さ10センチくらいの段差があるので、このままでは敷地内に、車を駐車できません。
当初は以下のような段差プレートを置けばいいかなと思っていました。ホームセンターでも売っているので、サイズだけ測って設置すれば問題ないと考えていました。
こういうのよく置いてありますよね↓
しかし、この考えは甘かったのです。。。
厳密には、この段差プレートは道路の上に私物を置いていることになりますから、「道路交通法違反」になるということでした。←市の土木管理課に確認しました
実際はこういう段差プレートを置いているご家庭はたくさんありますので、行政指導が入るケースは多くないと思います。
しかし、私は違法状態のまま進めるのは気持ちが悪いので、縁石の切り下げ工事をして、段差を解消することにしました。
縁石切り下げ工事の申請方法とかかった費用とは?
この縁石切り下げ以外にも、歩道の切り下げ、ガードレールの撤去、街路樹の移植などは、道路管理者の承認を受けなければいけないため、書類による申請が必要です。
市にやってもらえると思っていたら、そんなことはありませんので注意しましょうね!
工事の申請方法について
申請にあたってのポイントは、次の3つですね。
- 縁石の切り下げは「道路工事施行承認申請書」を提出しなければならない。
- 申請書には「敷地平面図」を添付して提出する必要がある。
- 敷地と道路の間に歩道がある場合は、承認が下りないケースもある。
上記のとおりですね。
申請書には「敷地の平面図」を添付しなければいけないので、通常は工務店等にて、申請を行っていただくのが一般的になります。
また前面道路に歩道がない場合は、申請はだいたい承認されるということでしたが、もし歩道がある場合は、必ず承認されるとは限りません。
審査に要する期間は、だいたい2〜3週間前後です。実際の工事に際しては、警察署にて「道路使用願い」も提出しなければいけないのでやることがいっぱいありますね。
実際の工事費用のお見積りとは?
肝心の費用ですが、私のところでは、業者にて一括で請け負ってくるところを、工務店から紹介されました。
お見積りを取ったところ以下の費用とのことでした。
- 縁石切り下げ工事(9m分):179,000円
- 役所、警察 申請:70,000円
- 諸経費:20,000円
合計:269,000円(税別)
以上のとおりです。
ちなみに通常、車1台が駐車するだけでしたら縁石の長さは4mくらいで良いので、その場合の費用は、工事費8万円、申請関連7万円、諸経費2万円で、合計17万円程度とのことでした。
私のケースでは、9m分も切り下げ工事を実施すると、けっこう費用がかさむということですね。
もっと自分で工事業者を探せば安く施工してもらえるところがあるかもしれませんが、今回はスケジュールもかなり押してますしたので、このまま進めてもらうことにしました。
あとがき
新築アパート建築は、こうしたちょっとの工事で簡単に、20万円、30万という大きなお金が動きます。
とくに融資で通す金額というのは、土地+建物価格の7割〜9割程度ですから、地盤改良・外構費用・その他に関するものは、すべて自己負担になりますから、負担もそれなりに大きくなりますね。
あとはスケジュール管理に余裕を持つことですね。色々な工事を、分離発注する場合は相見積もりによるコスト削減効果は大きくなります。
そういう意味では、やはり新築アパートを建設する場合は、初夏(7月中)には建築確認申請が終わって、8月から着工するのがベストですね。
8月中に着工できれば、木造なら5ヶ月もあれば完成するので、年内に竣工します。完了検査と引き渡しを1月にすれば、取得税を1年半先まで遅らせられますメリットもありますね。
1月中に外構工事が終われば、2月から建物と外構が100%完成した状態で、賃貸募集することができますからね。このあたりはまた次回新築アパート建築の際に活かしたいと思います。
というわけで今回は以上です。この続きの記事は「(土地から新築アパート1号)確認申請通過するも、設備品薄でピンチ!?」をご覧くださいませ。
以下、関連記事です。
▼年収が低いサラリーマン向けのおすすめの規模拡大方法です。
▼築古物件がぜんぜん儲からないカラクリについて解説しています。